
渡邊渚フォトエッセイ「透明を満たす」を読んだ。
Kindle版で。
狙ったか狙わぬかわからないけれど
こんなタイミングでグラビア的な本を出すのは
どういう意味があるんだろうかと、知りたかったからだ。
彼女を薄っぺらく思ってたり
ずる賢いとか、とんでもないとか思っている人全員に言いたいが
それは間違いかもしれない。
1ページ読めばわかる。
これを読むべきだ。
これはフォトエッセイなんて軽いもんじゃない。
かといって、暴露本なんて虚しいものでもない。
あまりに、まっすぐで、知的で、常識を持った
しかし、私たちと同じように本当に普通のただ1人の女性が
自分の命や心と、流血しながら向き合いつづけて書き上げた
魂のエッセイ。
今、まさに読むべき本だ。
彼女が仕事を休み始めたとき
ニュースやSNSを見たりして、なんか妙だなと感じて
情報を追っていた
しばらくして
その身におこったことが色々と表に出てきて
違和感の理由がわかった気がした。
こんなふうに
尊厳を踏み躙られ、理不尽にも守りたいものを奪われた人が
今までどれほどいただろう。
そして、これからも。
女性も男性も多くの人が
この人の紡いだ言葉たちに、生き様に励まされるだろう。
読み終わって、涙が溢れた。
よくこれを書き上げてくれた。
ありがとうといいたい。
誰が正しいか、何が過ちだったか
罪を犯したか
憎いか、嫌か、
世間では、毎日変わる一番悪いやつ探し
刃のような言葉が飛び交っている
全容を知らないので、まだ何も言えないけれど
私は
この人が生きていくのを応援したいと
心から思った
それから
この本の最後の一文
わたしも、この社会に向けて
願わずにいられない。
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